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Pythonで絶対値を取得(abs)

この記事では、Pythonの組み込み関数`abs()`を使用して数値の絶対値を取得する方法について説明します。様々なデータ型への対応や、エラー処理についても解説します。

目次

abs()関数の基本的な使い方

Pythonで数値の絶対値を取得するには、`abs()`関数を使用します。この関数は、整数、浮動小数点数、複素数の絶対値を返します。

print(abs(5))  # 出力: 5
print(abs(-5)) # 出力: 5
print(abs(5.5)) # 出力: 5.5
print(abs(-5.5))# 出力: 5.5

正の数の絶対値は数自身であり、負の数の絶対値は正の対応する数です。

数値データ型への対応

`abs()`関数は、整数型、浮動小数点型、複素数型に対応しています。

print(abs(5))      # int型: 5
print(abs(5.5))     # float型: 5.5
print(abs(3+4j))   # complex型: 5.0

複素数の場合は、絶対値は複素数の大きさ(モジュール)を返します。

エラー処理

数値以外のデータ型を引数として`abs()`関数に渡すと`TypeError`が発生します。

try:
    print(abs('5'))
except TypeError as e:
    print(f'エラーが発生しました: {e}') #出力:エラーが発生しました: unsupported operand type(s) for abs(): 'str'

エラー処理を行うことで、プログラムの堅牢性を高めることができます。`try-except`ブロックを使用して例外を捕捉し、適切な処理を行うことをお勧めします。

実用例

絶対値は、距離の計算や、数値の大小比較に関わらず差を求めたい場合などに役立ちます。

# 2点間の距離
x1 = 1
y1 = 2
x2 = 4
y2 = 6
distance = abs(x1 - x2) + abs(y1 - y2) 
print(f'2点間の距離: {distance}') #出力:2点間の距離: 6

この例では、2点間のマンハッタン距離を計算しています。`abs()`関数によって、座標の差の絶対値を取得しています。

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