Pythonでサードパーティ製パッケージをインストール（pip）

この記事では、Pythonのpipを使ってサードパーティ製パッケージをインストールする方法を説明します。基本的な使い方から、仮想環境、要件ファイル、アップデート、アンインストールまで、pipの使い方を網羅します。

pipの基本的な使い方

pipはPythonのパッケージマネージャーで、コマンドラインから簡単にパッケージをインストールできます。最も基本的な使い方は以下の通りです。

pip install requests

このコマンドを実行すると、requestsパッケージとその依存関係がインストールされます。

python -m pip install requests
# または
pip3 install requests

上記のコマンドはrequestsパッケージをインストールします。python -m pip installを使うことで、システムにインストールされている複数のpythonバージョンのうち、どれを使うか指定できます。pip3を使うことで、python3のpipが利用できます。

複数のプロジェクトで異なるパッケージのバージョンを使用する場合、仮想環境を使うことを強く推奨します。仮想環境は、プロジェクトごとに独立したPython環境を作成します。venvモジュールを使う方法を以下に示します。

python3 -m venv .venv
source .venv/bin/activate  # Linux/macOS
.venv\Scripts\activate  # Windows
pip install requests

上記のコマンドで仮想環境を作成し、有効化します。その後、pip installでパッケージをインストールすると、その仮想環境内にのみパッケージがインストールされます。仮想環境を終了するにはdeactivateコマンドを実行します。

プロジェクトに必要なパッケージをリストアップしたrequirements.txtファイルを作成することで、他の開発者や異なる環境で簡単に同じ環境を構築できます。

pip freeze > requirements.txt
# 既にrequirements.txtファイルがある場合は下記のコマンドでインストール
pip install -r requirements.txt

pip freezeコマンドは、現在インストールされているパッケージをリストアップし、requirements.txtファイルに書き込みます。-rオプションを付けてrequirements.txtを指定することで、リストされたパッケージをまとめてインストールできます。

インストール済みのパッケージをアップデートするには以下のコマンドを使用します。

pip install --upgrade requests

requestsパッケージを最新バージョンにアップデートします。--upgradeオプションを省略することもできます。

パッケージをアンインストールするには以下のコマンドを使用します。

pip uninstall requests

requestsパッケージをアンインストールします。アンインストールする前に確認を求められます。

pipには他にも便利なオプションがあります。いくつか例を挙げます。